2010年9月9日木曜日

代替医療「ホメオパシー」 、荒唐無稽vs治療症例ある

日本の科学者の代表組織「日本学術会議」が、植物、鉱物、昆虫などの物質を極度に希釈した水を含ませた砂糖玉を飲む代替医療「ホメオパシー」の有効性を全面否定する異例の会長談話を発表したことが波紋を呼んでいるのである。

これに日本医師会など9団体が賛同する声明を出す一方で、もちろんホメオパシーを信望推進する一部の推進団体からは「有効性は証明されている」とする意見が出され、対立しているのである。

ホメオパシーに傾倒して通常医療を受けずに児童などが死亡したとみられるケースもあり、この代替医療は以前から問題を指摘されているのであるが、さらに批判を浴びることになったわけである。

このホメオパシーは、200年以上前の18世紀末ドイツの医師医療ライターであるサミュエル・クリスティアン・フリードリヒ・ハーネマン(1755年 - 1843年)によって創始提案された思想をもとにした理論であり、「症状を起こすものは、その症状を取り去る」という「同種の法則」に基づき、植物や鉱物、昆虫などの物質を分子がなくなるまで極端に薄めた水を含ませた砂糖玉「レメディー」を使い、水に存在した物質の分子がたとえ1分子も存在しなくなっても、その記憶が水に存在するという疑似科学に基づいた代替医療であるのである。

例えば、発熱した場合、同じような症状を起こす植物を使用すると、体は熱がきたと判断し、自然治癒力が引き出されるという理論であるのである。

欧州では英国など公的医療保険が適用されている国もあるが、ドイツやスイスなどは適用から外したそうである。

まあ、なんというか、なにしろこれ、200年以上前の理論でありますので、もう、医学、医療というよりは、宗教、信仰の範疇であるので、その砂糖玉である信仰食品「レメディー」は薬ではなく、ご神水、聖水、ご神体のパン、ワインてな類のものであるわけである。

しかしこれ、たとえば、ある人体に毒性があるとするものを100倍に希釈してさらにそれを200回繰り返すなんて方法で、1分子も残らないぐらいに希釈したものを飲ませるという方法であるので、まあ、これ医学的に治療効果があるという根拠はもちろんないのであるが、しかし、プラシーボ(偽薬)効果が当然あるだろうし、信ずるものには神のキャンディーであるから、効かないともいえないのでものすごくやっかいであるのである。

しかし、基本的に医学的根拠もなにもないただの砂糖玉であるので、重篤な疾病もつ病人には効果があるはずもないので、現代医療をいっさい中止してその神の奇跡に頼るのはいかがなものかと思うが、まあ、宗教、信仰であるので、それを信ずるものに、それはナンセンスだとよってたかっていくら説いても、レメディーキャンディーを舐めさせることと同様に効果はないのである。

つまり正しい効果のある治療法に出会うかどうかも神の思し召しであるのである。