2011年1月17日月曜日

チュニジア政変にアラブ諸国は静観 明日は我が身

まあ、チュニジアが大変である。

大統領のベンアリさんが国外に追放されて、約23年間にわたり強権体制を敷いたベンアリ政権が国民のデモを発端としたクーデターで転覆したチュニジアの政変をめぐり、米欧諸国が評価、支持する姿勢を示しているのとは対照的に、アラブ諸国は事態を静観する構えをみせているということであるのである。

今回の政変が即座に周辺国へ波及する可能性は低いとみられるが、アラブ諸国の多くはチュニジア同様、長期独裁政権で高失業率などの問題を抱えており、指導者には「チュニジアの二の舞い」となることへの警戒感があるということであるのである。

まあ、これ、根本には、アラブの周辺国も含めたアジア、アフリカ諸国の食糧事情の困窮に原因があるわけである。

人間、食いもんの恨みぐらい恐ろしい物はないのであるから、食いもんがあるうちはたいていのことは我慢しようと思うわけであるが、これが、だんだん腹が減ってくるとだんだん腹が立ってくるのは誰でも景観があるとおりで、これが長期に渡ると、その腹立ちの矛先は当然その為政者に向かうわけである。

あいつのせいでこんなに腹が減って腹がたってるのになんにもしやがらねえということで、ベンアリさんは追い出されてしまったわけである。

まあ、近所の野良猫をみてもわかるとおり、猫でも餌場の取り合いでおおげんかになって、顔の半分を猫パンチでけずられたりする猫もいるぐらいであるから、とにかく国民にはメシを食わせるのが為政者のお仕事であるのである。

まあ、これ、異常気象やいろいろな事情で作物不足に加えて、その相場をねらった投機、買い占めなんてことがさらに食糧高騰、悪化を招いていると思うが、投機筋は飢餓でお困りの各国の国民の皆さんのことなんか考えているわけもないから、さらに、食糧事情は悪くなる可能性の方が大きいわけである。

まあ、それで、オバマさんは今回のチュニジアの政変を受けて、「チュニジア人の勇気と尊厳を称賛する」てな声明を発表して、さらにベンアリ政権と強固な関係を保っていた旧宗主国フランスも、デモによる政権転覆を支持する姿勢に転換したそうであるのである。

これに対しアラブ諸国はエジプト政府を始めとした「チュニジア人の選択を尊重する」なんておっしゃっておられるわけであるが、政変そのものの評価への言及は慎重にならざるをえないのであるが、当然、同様の食料事情と独裁抑圧という背景を抱えて、自国民をいたずらに刺激したくないとの思惑があるとみられるわけであるのであるのである。

なにしろ、アラブ諸国ではリビアの最高指導者、カダフィさんが40年余にわたり最高権力者の座にあるのを始めとして、イエメンやエジプト、スーダンなど20年以上にわたる強権的な長期政権が多いので、国民の皆さんはいつお暴れになってもおかしくないわけである。

つまり、チュニジアの周辺諸国はどこの為政者も同様の事態にいつなってもおかしくない状況であるので、明日は我が身ということをひしひしと感じて、皆さん、「ううむ」ということで「静観」しているわけである。

まあ、ちょーしのってるとこのように、国の親方でもいつどーなるかわかったもんじゃないわけである。

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