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壊疽性口内炎

まあ、なんだ、何を持って運の善し悪しというのか、そこが問題である。 今日のやほーニュースでニジェールの壊疽性口内炎の少女の写真を公開しているが、これを見ると、日本に生まれただけで、もう、運の大半は極めて良い方向にあるということがわかるのである。 その日本に生まれて日本で育つ極めて運の良い人間の中で、さらに運が良いだの悪いだのと考えたり悩んだりするわけであるが、まあ、いずれにしても、いってみれば日本という蟻の巣の中の運を云々してるようで、考えたり悩んだりしても無意味であることがわかるのである。 壊疽性口内炎は水がんとも呼ばれ、アジア・アフリカと一部南米諸国を中心に飢餓による栄養失調の子どもに広がる恐怖の病気である。 炎症を起こした歯茎から出血し、そのわずか3日後には、鼻などの組織が急速に壊死し、あっという間に顔が溶けてしまうということである。 壊疽性口内炎は、食糧不足の地域で主要なビタミンが欠乏し発症することが多く、水の細菌汚染など衛生問題も関係しており、また自然免疫力が極端に落ちた状態でも発症しやすいそうである。 やほーニュースによると、ニジェールでは食糧危機が頻繁に起こり、毎年、4000~6000人の幼児が栄養失調で亡くなっているつーことであるのである。 世界保健機関(WHO)によれば、壊疽性口内炎は世界全体で1年間に発症する14万~18万人のうち大半を占めるのはニジェール人であるのである。 この壊疽性口内炎についてのニュースがニジェールの少女の写真とともに伝えられているのであるが、この少女はスイスのNGO、サンティネルの協力で、まもなく同国ジュネーブへ渡り、鼻と口の再建手術を受けるそうである。 しかし、手術を受けても大きく損なわれた状態は変わらず、元の状態に戻ることはないそうである。 まあ、病気であるから、その原因はともかく、日本に生まれても手の施しようのない疾病に罹患して苦しむ人もおられるのであるが、飢餓による免疫力の低下で多くの子供が罹患するということはないわけである。 欧州で緊縮政策がいやだなんて駄々をこねてる国民性の某国を援助するよりも、これらの切羽詰まった地域の子どもたちを援助するのが先ではないかと思うが、日本もどーでもいい新国立競技場なんかであーだこーだと大揉めであるので、まあ、富というものは必要なところに